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嘆記
毒破棄場
no title
子供のころは、夏休みやお正月に家族で祖母の家に一泊しました。

祖母がライン工の仕事で働かない祖父と2人の子を養いながら銀行に預けて増やしたお金で建てた無駄にスキップフロアの小さな小さな2階建て。

私はあまり祖母が好きじゃありませんでした 気が合わないってのもあるし 母が私のことを祖母への貢ぎ物にしたがるからです 祖母が「みょんみるはもう一泊しなさい。いっそうちの子になればいい。学校もあそこに通えばいい。」などと言って、母もにこにこしながらそれがいいわねなんて言うのです。母はいつも私をどこかに捨てたがりました。置いて行きたがりました。

だけど今思うと祖母の家が懐かしいです。大きなこたつと、真っ暗な押し入れと、電話台、ふきぬけの玄関、和の置物。雨戸と障子。祖父の遺影と仏壇。カレンダー。いろんなものが入った物置。台所。食器棚。冷蔵庫。家とは違うトイレとお風呂。急な階段。

お昼に行って、出前を取って、大人たちのお喋り、2階で遊んで、夕飯、トランプ。テレビ。ステンレスの風呂の熱々のお湯をかきまぜて冷まして入って、リンゴ食べて、さあもう寝ましょうか、トイレすませて、電気消して。2階でおふとん並べて敷いて、おやすみなさい。

シーンと、なって。

それで本当に、ああ、夜だなあ、と

夜らしい夜。圧倒的夜。朝の前の時間じゃない、昼の後の時間じゃない、「夜」。目的でも手段でもない夜。正しい夜。永遠の夜。


朝になると私は捨てられずに帰れました。捨てたいのに捨てられない厄介な子供として母に嫌々引き取られて行きました。祖母の養子になったほうがマシだったかも。母は善良な小心者に見えて私とこんなに妹弟をあんなにした超1級ウルトラスーパー天然大邪神だし。祖母はしょせん自分を大きく見せたがる頭カラッポの小物だもん。


ああ、とにかく、あの感覚。生きてる実感よ。


亡くした。


大事なものぜんぶなくした。

生きてる実感。


ひとりじゃ、人間らしい暮らしは、できないのかな。


午前1時だって。今からネカフェ行ってもいいよね。

自由って むなしいね

これで管理されるようになればまた自由がほしくなるんだけどね…


無力じゃなかったらなあ
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