嘆記
ダメ人間の日記
久々に山岸涼子の天人唐草を読んだ

この作品についての感想で、父親や母親にも問題があるし、主人公はかわいそうだけれど、何より自分の殻をやぶれなかった頑固でおくびょうな主人公自身にいちばんのもんだいがあるとおもいまぁす!

とか言える学級委員長みたいな人は本当に幸せだなと思いまあーす


私には「自分の殻に閉じこもらず勇気を出して外に出ていって努力して自分の欠点を克服し自分を変えて社会でふつうにうまくやれるような柔軟な人間性を身につけて立派に恋愛して結婚してふつうに幸せになりましょー!」というのも一種の押し付け価値観としか思えない 

この主人公の響子の父親の言う「女はしとやかに」と同じぐらい押し付けがましい強迫観念じみた価値観に思えてならない

こじらせすぎなんだろうねきっと

この主人公の響子にはそれが正しくて幸せになれる道だったのだろうと思う だけどどうやったらこの子が本来の天真爛漫さを取り戻せるというのか?あれほど厳しく父親にしつけられても中学のとき好きな男の子にラブレター送ったりするような積極性を保ってただけでそうとうタフだと思うんだけど その勇気を出した行動がまた父親に厳しく咎められ恥の感情を植えつけられていつもいつも幼い頃からずーっとそんなことばっかでへこたれるなっていうほうが無理でしょ 友達同士でおしゃべりして笑ってただけで「はしたない」だよ そのうえで「恥ずかしがらずにお客さんにきちんとごあいさつしなさい」みたいなこと言うんだよ 失敗を決して許さないんだよ

響子のこと「みえっぱり」とか言ってきた佐藤という男に多大な期待を寄せる声もあるが男なんてたいして役に立たんだろう

「心の専門家」なんかもっともっと役に立たないだろうし

狂気に堕ちふりふりドレスを身にまとい閉じたパラソルを片手に背筋を伸ばし上を見上げて微笑む響子のラストのコマはとても美しいと同時に不気味だ 首と背筋とあごのこの絶妙な角度 ちょっとひいた腰も 脚が少し開いてるのとか 傘に添えた指先も 背景もおどろおどろしい感じ

山岸先生はストーリーも凄いが絵の凄味も圧巻だよな・・・

なんでそこで金髪ロリータファッションできえええなのか意味わからんとこもやばいな


「生きてればいいよ派」の人は、こんなふうに狂気に堕ちても生きてりゃいいって言えるのだろうか

やっぱり「生きてればいいよ派」の人も結局恵まれた人なんじゃねーのと思ってしまいます



こちとら生まれたときからブラック企業の下っ端構成員だよ・・・


響子の父親みたいに「はっきり言葉で言ってくる親」のほうが反発しやすそう

「言外に匂わす」「矛盾したメッセージを送って混乱させ無意識的に操ろうとする」みたいなのが一番キツイとおもいまーす

あはは
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