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嘆記
毒破棄場
私は悪くない症候群患者のものがたり
同じ規格の精巧な歯車同士が噛み合って、ぐるぐると回転することで動力を生み出す。生産性に貢献することが歯車の幸せ。

ほかと噛み合えない不良品の歯車を、規格品に修理してほかの歯車と噛み合うように修理するのがこころの専門家の仕事。だけど不良品の歯車自身に修理を丸投げするこころの専門家。

自分を規格品に修理する歯車。あっちを削ってこっちを継ぎ足して。ほかのひとの形をよく見て。だけどよく見えない。自分の形のどこがおかしいのか鏡を見ながらなおそうとしても、動かしたいほうと手が逆に行ってしまう。手がすべる。ふるえる。自分を削るのは痛くて痛くてたまらない。自分以外を自分に足すのは異物感が不快でたまらない。

困難な努力を終えてやっと噛み合うようになったと思ったのに。これでやっと生産性に貢献できると、思ったのに。継ぎ足したところが折れてしまい削ったところがまた余計に削れてぼろぼろになっちゃった。もう噛み合えない。生産性に貢献できない。

不良品の歯車は廃棄。それか溶かして型に流してリサイクルするのが一番。それが生産性。それが経済性。それが社会性。

なぜ不良品が生まれてしまったのか?それはもとの型がいびつだからだ。なのに型は廃棄されない。どうして?どうしていびつな型は廃棄されないのか。不良品が不良品になったのは、不良品のせいじゃないのに。

それはね。不良品の修理をする人、不良品の廃棄をする人、不良品のリサイクルをする人の仕事がなくなっちゃうから。だから、不良品は生産され続ける。いびつな型はなくならないんだよ。

わたしたちは、不良品の修理をする人、不良品の廃棄をする人、不良品のリサイクルをする人の仕事を生み出すためにこの世に生まれてきた。なんだ。そうだったんだ。ちゃんと生産性に、貢献できていたんだね。あの巨大な機械の動力にはなれなかったけれど。よかった。今度はちゃんと、規格品の型に流してリサイクルしてね。ね、お願いね。

「規格品の型に流すのは有料となっております。」
コメント
この記事へのコメント
やっぱ不良品は生産されつづける運命にあるんやな 
規格品様の為に
それならせめて感情をなくしてほしかったわ
2018/11/16(金) 08:59:53 | URL | [ 編集]
Re: タイトルなし
歯車に感情はいらないのにね。家畜にも感情がなければヴィーガンの人たちも心を痛めずにすんだのに。もしも遺伝子改造で家畜の痛覚や感情やストレスを無くせたら、それって倫理的にどうなんでしょうね。はじめから食われるための肉として生物をつくることは。
2018/11/16(金) 20:11:51 | URL | みょんみる [ 編集]
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